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J.POSH SQUARE 3号

 

気になる乳がんの発生と症状

認定NPO法人 J.POSH(日本乳がんピンクリボン運動)
理事長 田中完児

 

“乳がんにならないためには?”というと、(これは専門的には一次予防と言いますが、例えば予防接種をして病気にかからないようにすることです)それは今の医学ではいまだによくわかっていません。ただ“乳がんになり易いかもしれない人は?”というと、以下のような人があげられています。例えば、出産をしていない人、初産年齢が30才以上の人、出産しても授乳をしなかった人、閉経後に急に肥満になった人、閉経年齢が55才以上の人、親戚に乳がんになった人がたくさんいる人、たばこを吸う人、お酒をよく飲む人などなどです。でも、これにあてはまらないからといってそんなに怖がることはありません。逆にこれに当てはまらないからといって安心してもいけません。なぜなら、統計学的にはこれらの条件に当てはまる人が“乳がんになる確率”はわずかに高いだけで逆に、“乳がんになる人の数”は圧倒的に条件に当てはまらない人が多いからです。

 

今の日本では女性20人に一人が乳がんになる時代ですから、だれが乳がんになってもおかしくないのです。大切なのは(一次予防は無理でも)乳がんになっても命をおとさないようにすること(これを二次予防といいます)なのです。そのためには(前号でもお話をしましたが)マンモグラフィ検診が不可欠なのです。自分自身がこれらの条件に当てはまるかどうかで悩む前に検診を受けに行くという行動を興しましょう。それによって自分が乳がんになっているかいないかがわかるし、なっていても早期にみつかって助かる率も高くなるわけですから。

 

次に、乳がんの症状ですが、日本の女性で一番多い症状は、しこりに触れることです。日頃から自分の乳房を触っている(自己検診している)かたは、1㎝ぐらいのしこりを見つけることがあります。これは早い段階のがんで、約90%近くの方が助かります。自己検診をしていない人は平均2~5㎝のしこりを見つけて医療機関へ来られます。これは中程度以上に進んでいます。でもしこりに触れるようになる前にマンモグラフィを受けて見つかるがんは初期のがんで、この段階で見つかれば95%助かります。ですから、いかにしこりに触れない段階でマンモグラフィを使って乳がんを見つけることが大切であるかということです。

 

そのほかの症状としては、乳頭から血液がでてきたりすると、初期がんが潜んでいることがあるので要注意です。乳房の皮膚がただれたり、へこんだり、膨らんだり、真っ赤になったり、ざらざらしてきたりすると、乳がんの可能性があるので直ぐに乳腺の専門医に診てもらいましょう。良く聞かれるものに、乳房の痛いしこりがあります。乳がんは一般的には痛みがありませんが、乳がんの発生する乳房自体が痛みを伴う部分ですから、痛みを伴うしこりも伴わないしこりもどちらにも要注意です。直ぐに受診するようにしましょう。