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J.POSH SQUARE 4号

 

マンモグラフィー検診について

認定NPO法人 J.POSH(日本乳がんピンクリボン運動)
理事長 田中完児

 

前々号で、マンモグラフィー検診について少しお話をしましたが、今回はこのマンモグラフィー検診の大切さについてもう少しお話をしたいと思います。

 

乳がんはよく自分で見つけることのできる唯一のがんと言われます。そのとおり乳腺(おっぱい)は体の表面にありますから、お腹の中の胃や大腸と違って直接触ることが出来ます。ですから普段から定期的に自分の乳房を触って何か異常がないかをセルフチェックしておくことはとても大切なことです。時として早期の小さな乳がんを探すことが可能です。これを自己検診といいます。でも、考えてみると乳房を自分の手で触ってがんを見つけるということは、別の意味では自分の手で触れるほどの大きさに成長したがんであることを意味します。乳がんにはもっと初期段階の手に触れる前の(つまり非触知性の)がんの時期が存在しますから、理想的には手に触れる前のがんをみつければ、それだけさらに命が助かる率も高くなるということです。実際手に触れない段階で乳がんを見つけて治療すれば、95%のひとは助かります。マンモグラフィー検診の醍醐味のひとつは、この初期の手に触れる前の段階の乳がんを見つけることにあります。これを可能にするツールこそが乳房を挟んで撮影するマンモグラフィーなのです。だからマンモグラフィー検診を広くひろめることが大切なのです。

 

前々回もお話しましたように、残念ながら日本では通年でのマンモグラフィー検診の受診率は国民の6〜7%程度(2年に1度のマンモグラフィー検診と視触診のみの検診をいれても17%)に留まっています。欧米では75〜80%の女性がマンモグラフィー検診を受けています。これはアメリカでは(世界的な乳がんの啓発月間である)毎年10月の第3金曜日がナショナルマンモグラフィディとして制定され、全女性がマンモグラフィーを無料または減額して受けられるようになっているからです。またイギリスでは50〜70歳の全女性国民に検診を促す通知が届くからです。

 

日本はいま重大な分岐点に立っています。それは低い受診率をどうしても上げなければいけないからです。なぜなら欧米では下がっているのとは逆に、日本では未だに上昇し続けている乳がんの死亡率をさげるために、どうしてもマンモグラフィー検診の受診率を上げなければならないからです。

 

 

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