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J.POSH SQUARE 5号

 

マンモグラフィー検診について

認定NPO法人 J.POSH(日本乳がんピンクリボン運動)
理事長 田中完児

 

今までの「最近の乳がん情報」では、乳がんの症状やマンモグラフィーの必要性についてお話をいたしました。今回は、もし乳がんやそれを疑われたときに行われる「乳がんの診断のプロセスについて」説明を致します。

 

先ず、検診の種類についてです。乳房の異常を見つけるための検診には、自分で自分の身体を観察する自己検診と病院で受ける検診があります。まず、自分で乳房がおかしいなと思ったら、乳がんの検査と治療を受ける所は病院やクリニックの「乳腺外科」、「乳腺科」、または一般外科の「乳腺専門外来」です。

 

受ける乳がんの検査には大きく分けて次の三つがあり、場合によってこれらを組み合わせて乳がんの診断をします。これをトリプルアセスメント(トリプルとは“3”の意味です)といいます。

 

一つ目は“視触診”です。これは専門家が乳房やリンパ節を見たり触ったりして「しこり」を発見する方法です。乳がんは初期段階では他のがんのような自覚症状がほとんどないので、早期発見には日頃の自己検診も重要です。

 

二つ目は“画像診断”です。前回でもお話をしましたマンモグラフィー撮影(MMG)や超音波検査(US)がこれの主なものです。そのほかにもCTやMRIなどが補助的な診断に用いられますが、このMMGとUSは乳がんの検診には必須と言っていいでしょう。MMGは乳房専用のレントゲン検査です。長所は他の検査では見つける事のできないほどの小さなしこり(良性のものもある)を見つけることが可能です。少し痛みを伴うことがありますが、一瞬で終わってしまいますので少しだけ我慢してください。USは乳房に周波数の高い超音波を当て、乳房内部から返ってくる音波の変化をコンピューターで画像に変えその断面図を見て診断する方法です。

 

これらの検査でもし異常が見つかったら三つ目の“針細胞診・針組織診”へ進みます。針細胞診は細い注射針をしこり(腫瘍)に刺し、針組織診は特殊な機械と少し太めの針を使って針を同じくしこりに刺し、細胞または組織の一部を取り出し顕微鏡で見て悪性、良性を判断する方法です。長所は小さな傷で正確な診断ができることです。判断が付かない時は、しこりの一部または全部をメスで切除し組織診を行うこともあります。

 

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