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J.POSH SQUARE 10号

 

ジャパン・マンモグラフィー・サンデー(JMS)について

認定NPO法人 J.POSH(日本乳がんピンクリボン運動)
理事長 田中完児

 

乳がんの死亡率が一向に日本では下がらない、それどころか毎年増え続けていることは以前にもお話をしました。この原因は乳がん検診の普及率の低さにあります。乳がん検診率を高める努力をJ.POSHでもいろいろ行っていますが、今回は2009年10月からスタートしたJMS(ジャパン・マンモグラフィーサンデー)プログラムについてお話をさせていただきます。

 

乳がん検診には実は大きく分けて2種類あります。一つは対策型、二つ目は任意型です。対策型の目的は対象集団(日本では40歳以上の女性)の死亡率を下げることで公費が使われています。任意型は個人(年齢制限なし)の死亡リスクを下げることを目的としていて自己負担で行われます。日本ではこの両者ともに低率です。

 

J.POSHではなぜ検診を受けないのかを調査したところ、その理由の中には、検診に行く機会が無いことや日曜日などの休日であれば可能であるとの意見が意外に多く、女性にとって平日検診には依然として高いハードルが存在することがわかりました。例えば、家庭の主婦にとっては毎日家事に追われ、子どもさんが小さい家庭などは平日に子どもを預けるところがないため検診に行けないとか、働く女性にとって就業時間中に検診で時間を割くことが悪い勤務評価になるとの現実があります。

 

そこで、全国の乳がん検診を行っている医療機関に10月(乳がんの啓発月間)の第3日曜日に検診を受けられるように呼びかけました。これが日本全国で日曜日にマンモグラフィー検診が受けられるジャパン・マンモグラフィーサンデー(JMSプログラム)です。2009年度は10月18日でした。この日には全国で推計で3,700人以上の方が検診を受けられました。つまり、日曜日でなければこの3,700人の人はずーと受けられずに我慢するしかなかった、病気が進んではじめて治療を受けなければいけない人達であった可能性があります。

 

でも日本女性の総人口:20ー84歳までが51,473,000人、そのうち40歳以上は35,413,000人(平成21年度)、からすると少ないようですが、検診をより受け易い環境づくりをすることでこれからももっと増えることを期待しています。

 

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