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J.POSH SQUARE 15号

 

21世紀の医療

認定NPO法人 J.POSH(日本乳がんピンクリボン運動)
理事長 田中完児

 

みなさんの年齢はさまざまだと思いますが、私の学生のころ(昭和40-50年代)にテレビで米国映画の”宇宙大作戦“という人気番組がありこれが大好きでよく観ていました。いつも深夜に放送されるので次の日は眠くて居眠りをしていたのを思い出します。そんな映画の中で通信機器として腕時計型のものが使われていて簡単に相手と話ができ素晴らしいと思ったと同時に将来こんな小型の(今でいう)携帯電話のようなものが現実となるのだろうか?と思っていました。結果は、みなさんご存じのとおり今や携帯電話はどんどん小型化・高性能化し日常生活の必需品となっています。

 

話の本題はこれからですが、その映画の中に医師が出てくるのですが、その医師は今でいうiPhoneのような小型の機械を患者さんの体に接触させるだけで診断を行い、針もない注射器のようなもので病気を治していました。それを見て、こんなことが現実に私たちの生活に起こる日が来るのだとろうか?と思っていました。でも私自身の中では、こんな日がいつかきっと来るだろうと想像していました。

 

ところが最近、そんな兆しが徐々に見え始めています。それは遺伝子診断による遺伝子治療です。遺伝子は人体の中に3〜5万個あり、病気はその遺伝子の異常によって起こることが次第に解ってきました。またこの遺伝子を作っているDNAというものの構造が2000年にすべて解明されました。つまり正常の人間の遺伝子の配列がはっきりしてきたわけですから、これと比較して異常な遺伝子の配列、即ち病気の原因がはっきりと解って来たのです。ですから、この病気の原因となる異常な遺伝子の部分を見つけてこの部分を正常に戻したりまたは遺伝子から作り出されたものを標的にして病気を治す、これがこれからの21世紀に中心となる医療なのです。

 

みなさんはどう思われますか?夢物語に聞こえますか?昔、宇宙大作戦で未来の姿に興奮した少年は今は初老となりましたが、昔少年が見た夢は少しずつ現実になっています。

 

これからもさらにその夢がもっと多く現実になってゆく、そんな気がします。