設立の思い

J.POSH奨学金まなび

2007年夏、福岡でのJ.POSHキッズファミリープログラム。「娘が乳がんで、子供達を連れて実家である我が家に戻っています。参加してもいいですか」との連絡。当時、キッズファミリープログラムでは「お父さんの会」があり、パートナーや大学生の息子さん等も参加しておられましたので、是非どうぞと、お迎えしたのは車椅子のおじいさんでした。

ご自分で車を運転して来られ、駐車場で自分で車椅子に乗り換えて、会場にいらっしゃいました。ご自分も不自由な体でありながらおばあさんと二人で、乳がんで闘病中の娘と、小学生の二人の孫娘の世話をしているとの事でした。その日は、参加されていた方々とお話をされ、少し元気になって頂けたようで、これからも頑張ります、ありがとうとにこやかに帰って行かれました。

ところがそれから半年後、そのおじいさんから、娘が亡くなりましたとお便りがありました。亡くなる5日前に、力を振り絞って書いた子供達への手紙です、と原文のままを送って下さいました。

◯◯ちゃん(長女・小学6年生)へ
ママは、あなたを、うんで、とてもよかったです。
これだけは、忘れないで下さい。
人を思いやる やさしい 心だけは
絶対 忘れないで下さい。
・ ・じいちゃん ばあちゃん
りゅうおじちゃん せつ子おばちゃんに
たのんでるので、なんでも相談して
高校 しゅうしょく

◯◯ちゃん(次女・小学2年生)へ
ママは いつまでも みてます がんばって ね
あなたの おもしろい しろい ところが
大好きです やさしい 心で いつも いて下さい

このお手紙に心をうたれました。“高校 しゅうしょく”
実は看護師であったこのお母さん、年老いた両親に娘達を託さなければならない苦しさ、無念さ。娘達にはせめて高校は卒業して欲しいとの思い…。
私たちは微力ではありますが、この思いを「J.POSH奨学金“まなび”」に表現いたしました。乳がんで亡くなられた、或いは現在治療中のお母さん、お父さん(または保護者)をもつ高校生が、就学を諦めることがないように、少しでも支援ができればと思います。

一人でも多くの方にご賛同いただき、支援の輪が広まる事を願っております。